2011年10月15日土曜日

諏訪圏工業メッセ2011 3日目

諏訪圏工業メッセも本日で最終日となりました。鉄平石を利用した床暖房の説明も慣れてきた感じだ。

今日特に感じたのだが、過去に経験したこの種の展示会と雰囲気が違うところがある。それは、家族連れ子供連れの来場者が多いことだ。



昨日までは、小中学校の団体がチラホラ目についたが、今日は土曜日のせいか、小さな子供をつれたお母さんお父さんがとても多かった。そしてその子供たちがとても行儀よく、こちらの説明をチャンと聞いてくれる感じがあったのが、とても嬉しかった。この子たちが将来、諏訪地域のものづくりを担ってくれるのでしょうね。


当方が担当の展示場所の隣で、技能オリンピック出場の若い人達が今日も公開訓練をしていた。時間を区切って説明員がマイクで喋っている。チョット落ち着いたのでそれに注意を向けて聞いてみた。種目は、旋盤加工だ。課題の図面を渡され、汎用旋盤で5個の部品を加工し、それを組み付けるのだそうだ。公差は100分の1ミリ、つまり、0.01ミリの世界だ。鉄とは言え、当日の温度や湿度で、伸び縮みがあるのでそれも考慮しなくてはいけないとか。

ハンドルの手応え、切削音、匂い、切子の出方など、5感のすべてを使って最適な加工を目指す。正に職人の世界。制限時間の5時間を乗り切る体力、精神力、集中力も求められるのだ。


説明後、個別にいろいろ質問。かつては汎用旋盤の種目があったが、今はNC旋盤、つまりコンピュータ化された旋盤で、プログラムで動くものに変わってしまったのだそうだ。汎用旋盤では日本が連戦連勝となってしまったので、それを廃止し、NC旋盤に移行してしまったのだ。「それは誰の意向?まさかヨーロッパ勢?」と聞くとその通りですとの返答。やはりね。自分の有利になるようルール変更とのよく聞く大人の事情がここにもあったと変な納得。これが国際社会の現実だ。

NC旋盤では、韓国勢、台湾勢の勢いが強いのだそうだ。んん~、頑張れ日本!!

目を他に移すと、ベテランの技の披露。スプリング・ドライブの腕時計をほんの数10センチ先で実演して見せてくれている。


スプリング・ドライブ方式の説明と共にすべてお見せしますと言う感じ。隠すべき企業秘密は何も無い。真似ができるならしてみな!!っていう意気込みか。超精密な部品、それを手作業で組み立てる職人がいなければできませんという自信満々のデモンストレーションなのでしょうね。

とても興味深い三日間でした。

2011年10月13日木曜日

諏訪圏工業メッセ2011

諏訪地域の工業製品・技術の展示会諏訪圏工業メッセ2011に出席してきました。毎年この時期に諏訪湖周辺の工業関連の会社が集まって実施されるものだそうです。今回我々、夫婦で出展者としての参加。


我が家の設計をしてくれた設計士さんが、オンドルエコノの床暖房の普及を狙って、その製品を展示。そのユーザとして、説明をして欲しいとの依頼に応じたものだ。寒い原村にある現在の家に引っ越して丸々2年。その間、寒い思いをせずに済んだのは、正にこの暖房システムのおかげなのです。そのお礼と言うか、お仲間増加に寄与したいとの気持ちだ。


時間を見て、会場をウロウロ。現役時代には度々、このような展示会に顔を出したもの。今の身分としてはあまり意味を持つものはないので、説明をしてもらっても申し訳ない感じ。なので、控えめにいろいろな展示物を拝見させてもらった。

特に興味深ったのは、技能五輪出場選手等公開訓練だ。若い人達が電動道具、手道具で一心不乱に作業をしている。額に滲む汗がその真剣さを伝えてくる。頑張れ!!っていう気持ちが浮かんでくるのですね。