2012年6月28日木曜日

赤と青のワードローブ

 ずい分前に注文いただいていた家具だった。冬の寒い間は、木工小屋が未完だから、とても寒くて着手できない。春になって暖かくなったけど、畑仕事や田んぼで時間がない。と言い訳してきたけど、それももう限界。やっとのことで、取りかかった。


注文主と打合せをして、サイズやデザインを決めながらの作業。客室に置くワードローブ2台。引き出しや棚、扉は不要だけど、上部の飾りは、段々のモールをつけたい。ヨーロッパ調で、古びた感じの仕上げにしたいなど、自分とっての新たなチャレンジを模索する体制が必要だ。


途中台風が来たり、制作上いろいろ苦労した点はあれど、仕上がってみれば、自分としてもヤッタ感の高い出来だった。注文主から提供された布地を貼ってみると、豪華な感じになった。先日晴れて納入となった。

2012年6月27日水曜日

アマガエル君

農作業は一段落。畑は、苗や種の植え付けはほぼ完了し、田んぼも田植えが終わった。草と戦う日々となった。

自分で食べる野菜や米は当然無農薬で育てたい。そうなると望まない植物達も勢力を広げようと頑張る。1週間もすると、ビックリするほど大きくなる。


この日曜日、畑に行って草取りに行ってきた。ちょっと遅かった。ジャガイモと背を比べるヨモギを始めとする雑草が茂る。ニンジンなどは草に埋もれて、ヒョロヒョロと。瀕死の状態。3時間ほどして、やっと何とか畑らしくなった。

一方、田んぼ。こちらは水を毎日チェックに行かなくては行けない。と言うのも、水をチャンとあるレベルに保たないと、望まない草が生えてくる。米がおぼれない程度に水をキープすることで、それらを抑える事ができる。が、我が田んぼ、水漏れが多いようで、入れても入れても、いつも水が足らない状態なのだ。なんとか流入する水を多くしたい。

お隣近所の田んぼとの関係で、用水に流れる水の量は毎日変化する。それを眺めながら、自分の田んぼに流れ込む水量を調節に行くのだ。


本日は、チェックが夜になってしまった。でもそのおかげで、アマガエル君が頑張っている姿を撮影することができた。とても可愛い。

長靴

長靴は必需品だ。とても役に立つ。特に未舗装道路の散歩、畑仕事、田んぼ仕事、雨中の作業に絶対的に必要なアイテムだ。

ところがそれが良く傷む。一年ももたない。ひどいのは半年で穴が開いちゃう。安いものを買ってくるからという訳でもない。普通の値段のものを普通に使っていて、ある日、水に踏み込むと、しみて来てくる。とても気持ち悪い。


水の漏る長靴は、何の役にも立たない。無用の長物。存在価値全面的否定。靴下やズボンなら少しの穴は許しても、長靴のそれは絶対に許されない。


最近図書館で借りた本で、「ジャンボジェットの飛ばし方」にあった。離陸する飛行機にとって、背後の滑走路ほど役に立たないものはないと書いてあった。それと同等。

ひどいのは穴じゃなくて、亀裂になっている。これじゃあ、しみて来るどころの騒ぎじゃなくて、ジャブジャブ状態だ。

そんな小さな悩みを持っていたら、自給生活学校でも同じ悩みがあるようだ。用具の説明のおり、お勧めの長靴があった。ご指定の銘柄は、長靴の弱点であるクルブシやツマ先横は予め強化が施されて、他の長靴のくらべ抜群に持ちが良いと言う。早速に、ワークマンに出向き、購入してきた。さてどうなるか。他の人も同じような悩みがあることにホッとした。


そして、もうひとつの解決アプローチ。先日、別の長靴をはいて畑仕事をしていたら、ジワジワと水がしみて来た。ダメかと覚悟した。が、よく見ると、その穴はとても小さい。どうも草刈り機で引っ掛けたのか、傷がある。ここから水が浸入してくるみたいだ。これなら自転車のパンク修理ゴムを貼れば、なんとなるかも、、、とパッチを貼ってみた。乾燥を待って、明日どうなるか試してみよ。


2012年6月19日火曜日

稲の天敵 各種

先の土曜日は、自給生活学校だった。田植えが終わり約2週間たって、稲もしっかり根付いた。引っぱても簡単には抜けてこない。これを活着と言うらしい。わざわざこう言うのはなぜ?という疑問もあるが、まあスルーパスでやり過ごそう。


田植えが終われば、80%の作業は終わりと、前回聞いた。「良し!これで後は楽だ」と思ったのは、甘かった。まだまだ、やることがあった。稲を襲う脅威が各種。それを除去しなくちゃ、望む収穫は得られない。


まずは、動物軍。イノシシ、シカたち。若い苗は、シカにとっておいしいらしい。彼等が田んぼに入らないように、杭を打ち、テープをぐるっと張った。ヒラヒラするテープで入らなくなるのだろうか。彼等が実力行使をすれば簡単に突破できそうだけど、視覚で無理を判断するのか。

近くの現代農法の田んぼは、ドロボウ避けの近代装置が稼動している。近づくと電子センサーが感知して、ブザーが鳴るような装置だ。とても気に障る騒音を発する。自然環境ぶち壊し。


次は、ムシたち。稲を食料にする困った君。イネミズゾウムシ。体長3mmぐらいか。とても小さい。稲の葉について食べるらしい。緑の葉がところどころ白くなるのは彼らの所為だ。でも、自然農の田んぼでは、そんなに大きな脅威ではなく。他の草で薄められて、稲自体への被害は無視できるほどに小さいので、対策不要とのこと。

そして、最後は雑草の面々。陸の草達は、水を満たすことで自然に駆逐できるが、水草たちは稲との競合だ。成長の競争に稲が負けてしまうことがある。自然農では人間がそれらを小まめに刈ってやる必要がある。これから1ヵ月が勝負だと言う。


稲は、人間で言えば、中学生から高校生の成長期。体を大きくする時期だ。同じように競合たちもドンドン成長する。自然の成り行きに任せれば、稲の生き残れる可能性は五分五分。人間が力を貸せば、確実に稲が勝利を収めることができのだ。我が田んぼを見れば、主にイボ草、セリたちが根を張り始めている。これらを丹念に抜いたり、刈ったり。8月の出穂まで、雑草との戦いが続く。

2012年6月15日金曜日

自然は待たず

花豆は、期待通り芽を出して順調に育っている。時期がくれば、チャンと芽を出し葉を茂ってくれる。当たり前だ、と言う気持ちと「おおっ、育ってる」という驚きのないまぜな感じだ。


自然は、こちらの事情は構ってはくれず、黙々と進んでいく。こちらがどれだけ忙しくても。まだ、棚は出来上がっておらず、この先棚にネットを張らなくていけないのに、と焦った状態。頑張らなくちゃ。

一方、田んぼも同じ状態。田植えから2週間。順調だ。こちらは環境に水問題がある。面倒をみてやらないと、水が足らなくなる場合が多い。というのも、どうもこの田んぼ、水漏れが激しいようで、ドンドン水を足してやらなくていけないらしい。アゼの外の道路がいつもビチャビチャで、ここら辺りから水がドンドン抜けているようだ。

問題は、水供給側にもある。上の田んぼで、水を大量に取られてしまうことがあって、こちらに水がチョロチョロとしか流れてこないことがある。我田引水だあ。ちょっと失礼して、水調整。そんな今日この頃。



田んぼの帰り道。山を見ると、雲が山に絡み付いて、すみ絵のような趣。車を止めてパチリ。ちょっと得した気分だ。


2012年6月12日火曜日

ウォーキング・ツアー・イン原村

それは、4ヶ月前だった。女性軍3人が集まってのオシャベリから生まれた企画だ。自然を散策しながらおいしいものを食べる。イギリスのとある田舎でそんなイベントがあるという。原村でもやれるかも、、と。


ビラを作ってばら撒いたり、ホームページに載せたりの広報。役場に持ちかけて、観光連盟に加入して村の後援を取り付け、コースを設定して下見をし、地図を作り、標識を作り、献立を設定して、試食会し、お知り合いにボランティアをお願いしたりの、その準備は大変そうだった。


男性軍は、ひたすらサポート役。時には快く、時にはしぶしぶ、またある時は「建設的な」意見を申し上げたり。まあ、総じて楽しい役割だった。

その当日、思いもかけず好天に恵まれた。梅雨入りを間近に控えているにもかかわらず。散策にぴったりの陽気になった。「私、晴れ女」と自称する人々のおかげか。

本日のメニューは、
  • ポイント1:前菜、ガレット
  • ポイント2:メイン・ディッシュ、ニジマス・エスカベージュ、ミートローフ、英国風マッシュド・ポテト、ヨモギ・ブレッド、大麦パン
  • ポイント3:デザート、チョコ・タルト、いちごのババロア、4種の紅茶
と自慢の内容だ。


我家の担当は、ポイント2のメイン・ディッシュ。出発からかれこれ1時間か。森の散策を満喫した楽しいそうな面々にそろそろお腹のすいた頃のタイミング。

室内では、山の音楽家による生演奏。森の雰囲気に合わせてやわらかい音色をご披露いただいた。プロのカメラマンも最近お知り合いになった。彼に写真撮影を頼んじゃおうって、ほんと、みなさんに盛り上げていただき感謝。


地元の新聞社が2社も取材に訪れた。お客様対応に忙しいのに、取材はねぇ、、と、うれしい気持ちを抑えての、そっけない態度でゴメン。


総距離約10km。ゴール後のアンケート「また、参加したいですか?」の問いに全員が「はい」だった。満足いただけたのだろうか。スタッフはみな楽しい日となった。

2012年6月5日火曜日

二つの田植え

今年は、二つの田植えをやった。ひとつは、通常と言うか、イメージとおりの手植えの田植え。ご近所と共同でやっている田んぼだ。、農作業体験を兼ねて、シングルさんたちに出会いの場提供と一挙両得のイベントとしての田植え作業だ。


一言で言えば、なんと楽しい一日でしょう!という感じだった。参加者の皆さんの前向きな姿勢、楽しいおしゃべりで大いに盛り上がりました。多少、苗のラインが曲がっても、たとえ三列だった苗がいつの間にか、一列になったって、そんなことは重要じゃあない。みんなが楽しく共同作業ができることこそが大切なんだ。二次会のバーベギューも盛り上がりました。感謝。

そして、もうひとつの田植え。自給生活学校の方も無事本日完了した。こちらは夫婦二人で二日半。地道な努力がもたらした成果だ。自然農の田んぼは、不耕作なのだ、草ボウボウでカチカチの土を鎌で穴を掘って、苗を植える。なんとまあ、時間と手間のかかる作業なのだ。


おまけにポッド苗とは違い、根を切らないよう苗床からすくい上げることや、苗をひとつに分けるのも一苦労だ。でも、こうすることで、化石燃料を使わない、台風にも倒れない、無農薬無化成肥料の米ができるのだ。


出来上がった田んぼも、その姿は草ボウボウ。どこに稲があるか良く見ないと分からない。でも終わってよかった。感謝。