2012年5月31日木曜日

花豆農家デビュー

こちらでのお知り合いと共同で花豆を栽培することなった。経済的な投資は折半、労働力も折半、そして、利益も折半との申し合わせ。

家から車で5分の距離に畑をお借りして、4月頃からジワジワを準備をしてきた。計画より少し遅れ気味なのが、気にかかるが、まあ、同年代の共同経営者も別にやることがいっぱいあって忙しい。慌てず地道にやりましょうと。


花豆は、成長するとツルが人間の背より高く伸びる。ジャックと豆の木じゃあないけど、空高く登る登る。その足がかりが必要となるのだ。なるべく投資は控えるとの大方針。棚は廃物寸前のハウスを、解体作業を提供することで無料でゲット。それを棚として新たに畑に据える作業が予定より2~3週間遅れの状態。まだ、ツルを絡ませるネットを張る作業も残っている。

5月中には絶対に種を蒔かなければ、今年の収穫は見込めないとの、先輩のアドバイス。やむを得ず、棚は未完成ながら、兎に角、蒔くだけまいてしまえっ、、、と。


種は4箇所のサプライヤーから購入。特に大粒の種は、400g実に1,200円だった。これが同様に収穫できれば、同様の価格で販売もできると皮算用。秋が楽しみだ。


2012年5月30日水曜日

珍客来訪

春になると盛んにいろいろな鳥の鳴き声が聞こえる。2,3日前から、カッコウやホトトギスが聞こえるようになった。

2週間前だろうか、我家の裏でチッチッと甲高い小鳥の鳴き声。裏に回って軒先を見上げると何から鳥の巣らしいワラの塊が見える。覗いてみようとハシゴをかけて登ってみると、果たしてそこに親鳥と思しき小鳥と目が合った。


親鳥、巣を飛び出して、電線にとまり激しく鳴く鳴く。思わずゴメン。そんなつもり無かったよ。巣にもどってね。と思っても思いは通じず、こちらの姿を隠すまで鳴き続けていた。

ネットで調べたら、鳥はキセキレイに最も近い感じだ。全国では新潟のトキの巣立ちを見守っているけど、こちらも無事子の巣立ちを願っていますよ。


そして、本日迷い込んできたのは、シジュウカラか。リビングでチィチィ、ジクジクとボリューム最大で鳴き声がする。そのうちにバタバタと羽音も。窓やドアを全開で追い出しを図るのだけど、窓にぶつかるだけで、なかなか開放部分と透明部分の区別が付かない様子。疲れたのかテーブルの下に隠れたところをパチリ。


その後しばらくして勝手に出て行きました。良かった。

2012年5月27日日曜日

代かき

6月2日に向けて、現代農法による田植えの準備も怠らない。自然農とは別の田んぼ。広さ約200坪。トラクターで代かきだ。

昨年もやったので、今年はある程度なれた作業。トラクターで行ったり来たり。ジッと待っていれば必要な土のかき混ぜはやってくれるので、自然農に比べれば何倍も楽だ。


鳥がついて回る。ハクセキレイか。トラクターがかき混ぜると、下からエサとなる昆虫がいろいろ出てくるのを知っているのだろう。ほんの1メートル近くまで寄ってくる。


2日は天気が心配だ。晴れてくれなくても良いけど、せめて土砂降りはやめて欲しい。

2012年5月26日土曜日

自然農の田植え

代苗が順調に育ち、いよいよ田植えが見えてきた。稲の赤ちゃんは、3枚目の葉が出るまでは、モミにある栄養で育つことができる。その後は、外部から栄養素を吸収することが必要となる。1週間ほど前に、油カスとヌカを苗代に蒔いておいた。


そろそろ、苗は、5枚目、6枚目の葉が出てくるころだ。そうなると、いよいよ田植えができる段階になるのだ。今日は、それを見据えて6月始めになるだろう田植えの方法の伝達いただいた。


自然農の田んぼは、いわゆる不耕起である。トラクターや耕運機で掘り返さない。雑草がひざの高さぐらいに生えている。多くは、水で満たされればすべて生きていけない種類の植物なので、引き抜く必要はない。すずめのてっぽう、ヘアリーベッチなどなど。特にマメ科の植物は空気中の窒素を取り込む性質を持つので、その植物自体が良質な肥料なる。

そんな状態の土地なので、田植え自体も通常のイメージとはかなりの相違がある。まずは、苗を植える場所の雑草をかき分ける。土は固いので、鎌で穴を掘る。そして苗をそこに据える。周りの土を押し付ける。

立ち上がって、その箇所を見ると、どれが稲なのか見間違えしまうような様相だ。

先生曰く「これで、ちゃんと稲ができるか不安でしょ?」と、「でも大丈夫。水を満たして、一週間もすれば、雑草は枯れ、稲がチャンと立ち上がっていますから。」


我々はそれでも半信半疑。でも実績のある先生の言葉は自信たっぷり。付け加えて、田植えが終われば、稲作りは8割方終わりです。後は楽ですよと、希望あるアドバイスだった。

2012年5月19日土曜日

田んぼのアゼ作り

自給生活学校。本日は田んぼのアゼ作りだ。

田んぼ下は赤土で水が浸透しないような構造になっていると以前書いた。でもそれだけでは貯水能力は万全では無いのだ。

脇から水がチョロチョロ漏れていっては、いくら水を供給しても追いつかない。それに、ドンドン水を入れれば、温度も冷たいまま。田んぼに留まって、太陽で暖められて、ほんのり生ぬるくなって初めて稲の成長が望めるもの。それに中途半端な水深では、雑草も生えてくる。


といろいろな観点から保水能力を大きくすることは、田んぼにとってとても大事なことだ。

まず、水をある程度貯める。そして土と混ぜる。この作業が重労働なのだ。隣の田んぼは機械でやったらしいが、我々は化石燃料を使わない自然農の学校だから、ぜんぶ人間の力でやるのだ。



しばらくしたら、昨年の学校OBのみなさんが応援にきてくれた。彼らの温度で、足踏みで泥をかき混ぜる。「カエルの合唱」の替え歌、「♪アゼ、アゼ、アゼ、アゼ、アゼ、アゼ~♪」っと歌いながらね。


歌声は楽しいそうだけど、とても辛い労働。昼食後は当然、昼寝だ。一日ご苦労さん。

2012年5月17日木曜日

野菜ディスプレーラック


お知り合いの紹介で、木工のお仕事をいただきました。小淵沢にある研修センター内にあるレストラン横にある売店。その横に小さな売店があって、時期になると有機野菜の販売をする。その展示用に何か良い方法は無い?っと相談があった。


当方の木工小屋にある端材収納ラックをもうちょっとシャレた感じにすれば、先方の売店の雰囲気にもなじむかもしれないと提案。ありがたいことに採用!!っとなった。

この日は、その野菜ディスプレーラックの納入を無事完了。ご希望により、箱の片側を吊り下げる形で3段にした。上2段はちょっと小振りな箱で、小さい野菜。下一段は、大振りな野菜用で大きくした。前後のブラブラ揺れる。ちょっと遊びの要素も。


製造期間約5日間。苦労の甲斐あって、前方担当者のお褒めの言葉にとても癒される日となりました。

2012年5月14日月曜日

手作業のみの木工

ご近所の木工工房オーナーさんから、手作業だけの木工のお誘いがあった。以前、月一で通っていた木工同好会。今年なって残念ながらオーナーさんの都合で取りやめになっていた。単発的に木工をやりましょうとの提案だった。

実は、木工工房脇の森に生えるタモの大木を伐採したとのこと。それを処分したいのだが、薪にするにはもったいない。なにか作りたいと。


メンバーの一人が、予てから電気を使わない手道具だけでつくる家具を手がけていらっしゃる。その手法でイスを作ろうということになった。

まずは、倒された大木を適当な長さに分割する。枝の部分を避けてなるべく真っ直ぐなところを40~50cm程度にする。それを薪割り機で適当な太さに割る。まあ、今回電気は使わないけど、チェーンソーやエンジン薪割りのガソリンを使うのは許そう、、ってか。


さて本日の出来上がりは、薪ストーブでくべてしまいそうな形状だけど、手を加えれば、必ず見違えるほどの家具に変身するはず。カンナや、センと呼ばれる道具で細く滑らかに削って、イスの足などの部材に加工する作業に進むわけだ。生のままの樹木はやわらかいので手作業でも容易に削ることができるのだそうだ。今後が楽しみ。

2012年5月10日木曜日

春の恵み

 庭を散歩していてふっと見たら、以前購入しておいたホダ木に立派なシイタケが出ているのは発見した。無事収穫できました。かれこれ2年になるだろうか。やっとまともなシイタケが生えてきた。これから毎年、こんな風に収穫できるのだろうか。


春は山菜を採る時期だ。少し前は、ふきのとうを随分と採った。これは、天ぷらにしていただいた。今日も畑の脇で、ワラビを採ってきた。重曹を振り、熱湯をかけて一晩置けばアクもとれて、そのままサラダで食べてもおいしい。醤油で味付けてもね。


ついで、タンポポの花も摘んできて天ぷらにしてみたけど、やはり味も香りもなく、当家の好みではないことを再確認。

この先は、タラの芽、コシアブラなどなど。待ち遠しいのはシオメだ。

2012年5月6日日曜日

苗のライバルと天敵

稲が発芽した。

苗半作(なえはんさく)という言葉があるらしい。米づくりは苗で半分決まる。丈夫でしっかりした苗ができれば、収穫は半分は約束されたようなもの。3月に種を蒔き、6月上旬の田植えまでの2ヶ月半が、米作りの半分なのだ。5月は特に大事な時期。とてもデリケートなお米の赤ちゃんをやさしく大切にお世話することが大切なのだ。


今、気をつけることは、ライバルと天敵。ライバルはつまり他の草。丁寧に引っこ抜いく。そして近すぎる距離にいる稲もライバルと言える。3~4cmの距離を保てるよう間引きもする。



天敵は、虫たち。ゴミムシ、ガムシ、そしてオケラだ。オケラは特に質が悪く、これにより苗代が全滅してしまうこともあるという。全ての種を土を掻き分け食べてしまうのだそうだ。

我が担当の苗床は無事天敵は居なかったが、お隣の苗床にオケラ君が居た。オケラが掘ったと思われるトンネルで表面がふんわり盛り上がっている。数箇所に1cm程度の穴の存在でそれば推定できる。それをあぶりだすには、ヌカを溶かした水を穴に注いでやる。するとオケラ君、息ができなくなって表面に上がってくるのだそうだ。正に狙い通り一匹のオケラ君が登場。生徒一同感動。


今の時期、稲たちは、米である種の養分で成長している。試しに発芽した苗を引き抜いてみると、まだ下にモミが付いている。3枚目の葉が成長しきるまではその養分で賄えるが、その後は外部から栄養を獲る必要が出てくる。それを狙って、米ぬかと油粕を苗代の補充が。今度の作業だ。