2012年12月20日木曜日

スキー研修

もうそんな季節か、といろいろなイベントで思うもの。今年で3年目となるスキーインストラクターのお仕事。間もなく始まる。スクールは来月からスタートだが、今日は事前の雪上研修だ。朝9時に集合で、午後4時まで。夏の間トレーニングらしいトレーニングはしていない身としては、体力が心配しつつ、会場に出発。

さて、始まってみれば、基礎からの技術指導。まずは、ハの字から。何となくやっているスキーも、技術の観点から論ずべき事は少なくない。それにスキー器具の進歩から、それに伴うテクニックもどんどん進歩する。世代が違う若い先生から教わる事は多い。


研修を通して、「体幹主導」の概念が貫かれている。これを習得する事により、より少ない力で、楽に滑走する事ができると。それの反意語は「末端主導」で、身体の一部、例えば足や腰を曲げたりスキー板をコントロールすること。我々の青春時代に習得したやつだ。体をくの字にするって教わりましたよねぇ。あれだ。

ポイントは、体の重心であるへそ下「丹田」を真っすぐべた足でスキー板に伝える。その為には、姿勢を良くし、腰や足をなるべく曲げないで滑るわけだ。

一番戸惑ったのは、ターンのきっかけとなる重心移動。かつては、外足加重って習ったけど、今はその逆。内足に体重移動しなさい、、、と、、。さあやってみてと言われて、左右が混乱。バラバラ滑空。難しい。


そんなわけで、自分より先輩の多いインストラクターのみなさん、ちょっと苦労して、でもまじめに研修に取り組んでいました。そういう自分も含めて。

まあ、体力が持つ事がわかったことも収穫のひとつ。なんとか今シーズンもこのお仕事ができそうだ。

2012年12月18日火曜日

煙突掃除が必要?

どうも日時の経過がいい加減というか、疎くなってきたのは歳のせいか。原村に引っ越してから何年なのか、よく考えないといけない今日この頃。改めて自分のブログをチェック。

2009年の2月に現在の家に引っ越してきたので、間もなく3年が経過しようとしていると確認。ちょっとビックリ。生まれた赤ちゃんなら、ヨチヨチ歩きをとっくに卒業して大人顔負けのおしゃべりをしている歳だろう。中学校入学した生徒なら間もなく卒業だ。

なのにだ、当初セルフビルドと称して、できることは自分でやると意気込んでいたのに、その成果は限られたもの。まだ、ゲストルームは仮住まいの様相。木工小屋も工事中で足場も設置のまま。大いに反省。

そんな愚痴めいた戒めは、薪ストーブの煙突が気にかかったのがきっかけだ。やる人は毎年その掃除を業者に頼んでやると言う。そうしないと、煤やタールが溜まって、燃焼の邪魔になる。最悪は、煙道火災を起こすこともある。このストーブもう何年掃除してないの?と疑問になった。

そこで、煙突をチェックと行動に移した。掃除のために、ストーブすぐ上の筒が外れるように設計をしてある。ネジをはずして、一番下がずらせるはず、、、、が、煤かタールのせいなのか、5cmぐらいしか、ずれない。20cmはいきたいのに。あまり力をかけると、曲がってしまう恐れもある。


そんな事情なので、5cmの隙間にデジカメを突っ込んで、セルフタイマーセット。で、撮れた写真を見て、まだオッケーと確認。確かに煤は溜まっているけどそれほどでもない。今シーズンも充分使用に耐えると結論づけて、煙突掃除プロジェクト完了。

煙突の心配より薪の方が心配だ。この夏の間に薪割りをしておくべきだったのを、サボった我が身の怠慢を恨む。

2012年12月13日木曜日

タクアン

先日収穫して干しておいた大根たち、寒風にさらされてちょうど良く水分が抜けてきた。測ると全部で重さ7.8kg。これをタクアンにすべく初挑戦だ。

インターネットはほんと便利。検索すると、多くの人がレシピを載せていてくれる。その中からこんな感じか、、、、、とセレクション。お世話になりますと心の中で感謝。

材料だけを抜き出すとこんな感じ。
干し大根・・・約10kg
粗塩・・・干した大根の重さの6%(きちんと量って計算する)
ザラメ砂糖・・・1/2~1カップくらい(好みに応じた按配で)
米ぬか(生ぬか)・・・約1kg
干した果物(柿・りんご・みかん)の皮・・・適宜(柿の皮が多い方が良い)
クチナシの実・・・4~5個(たくあんを黄色く色付けする用)
赤唐辛子・・・10~15本
昆布・・・40~50cm
 干し大根の量を考慮して、全部を20%減にしてみる。粗塩は、味噌作りの残りがある。ザラメ砂糖は、ニョウボ殿酵素作りの残り物。米ぬかは、コイン精米に行った折に、いただいておいた。柿の皮は、干し柿をした時乾かしておいた。クチナシの実は手元にないので今回省略。まあ色付けだから良しにしよ。赤唐辛子や昆布は、当家の常備調味料。


と言う訳で、特に買い物に行かなくても、材料全部が揃うところが自給自足に少しでも近づいたかもと自画自賛。

この時期、近くのスーパーでは、漬け物特設売り場ができていて、何でも揃う。干し大根や、白菜が束にして摘んである。いろいろな漬け物にすべく、調味料類も一か所で全部揃うように配慮されている。粗塩から、白だし、キムチの素、酢、ぬか、味の素大袋などなど何でもあるぞ。その中に干した柿の皮もあるのを発見して、自分としては実に得した感じだった。


 さて、我がタクアン、漬物樽にビニール袋を敷いて、混ぜた調味料を振って、干し大根をキッチリ摘める。調味料を振って、また摘めるの繰り返し。4段ぐらいになっただろうか。最後の調味料を詰めて、重しを乗せて作業完了。2,3日したら、様子をみることする。水も入れないで、これで水が上がって来るのだろうか。ちょっと不安。


2012年12月9日日曜日

大工仕事

先月の注文ミスだった換気扇も届き、いよいよキッチンにその取り付け穴を開ける作業を開始。でも、漆喰を塗り終わったばかりの壁にノコギリを入れるにはそれなりの勇気がいるもの。外壁にも同様の30cmx30cmの開口を設けなくてはならない。まあ、やるしかないと取りかかった。


が、やっぱり難しい。とりあえず少し小さめの穴を明けて様子をみることに。そこまでで、この作業は一旦停止。雪が降ってきたので、外作業は寒いし。

代わりと違っては何だけど、2階の内装もやることがてんこ盛り。計画の段階では、二階に2部屋設けるつもりだったけど、諸般の事情により、ゲストルームを一つ、残ったスペースは、ロビー風のオープンな空間のままとすることにした。


その内装をボチボチと。まずは、腰板を貼る作業。この作業は、昨年もやった経験が生きてスイスイと進む。

そして、天窓の枠を貼り付ける。こちらは、ゲストルームとは異なる手法を採用。材料費節約のため。手元にある床板の端材をやり繰り。下地を打ち付けて、それに化粧板を貼ることにした。


いろいろ問題があって、一つ一つハードルを超えていくことが必要。一番の問題は、どうも家というのは、真っ直ぐ立っているように見えるけど、微妙の曲がっていたり、反っていたりで、真四角な窓枠だと、隙間ができてしまうこと。どこでどう調整して、帳尻を合わせるか、、、とても頭を使う。まあパズルを解くような面白さがある感じだ。

着々と一歩一歩進んでいますよ、、と言っておこう。

2012年12月2日日曜日

自然農収穫祭

昨日は、八ヶ岳自給生活学校田んぼ組の最後のイベントとなる収穫祭。事前に主催者からのメールで、以下の課題の提示があった。
一年の感想を発表していただきます。自然農によるお米づくりを体験しての感想(印象に残ったこと、学んだこと、楽しかったこと、大変だったことなど)を各自、それぞれに得意な方法(話の他に、絵、写真、まんが、歌、詩、俳句、ダンス)など形式は問いません)でまとめてみてください。
んん~、どうしようと考えた末に、このブログでおおよそのイベントを日記風に書いてきたので、それをまとめて印刷して提出ということにしよっ、、、と


そして当日、卒業テストがあったのには面食らいました。米作りがそこそこ身についたと思っていたのに、それは幻想だった。反省。

そして発表会。まあ、多彩な生徒さんたち。いろいろありました。
  • 得意の漫画で一年の農作業を振り返って、米を擬人化するとこうなると表現する漫画家さん
  • 企業のTQCよろしく問題点改善点を整理して説明する現役サラリーマン
  • 自分の「自然農自動田植え機設計事前調査」研究課題の発表をする研究者
  • 七五調の「田んぼ唄」を作ってくるご夫婦
  • 歌を披露をして、農作業を振り返るエンターテーナーご夫婦
  • 普通に一年の感想を述べる人々
田んぼ唄の一部を紹介すると、2番は3月のもみがら燻炭つくりを唄ったもの。
お米のチャンチャコ燃えたぎり
寒風強く吹きすさぶ
煙にむせし者たちは
やあほい やあほい 風上へ
炭になるのを待ちわびる
これが、14番まで続くのだ。


後は楽しくおいしい一品持ち寄りランチ。一年を振りかえっての農作物談義。時間を忘れて語り合いました。

本日の笹子トンネル崩落が気になる。よく通った道。これからも使う道だ。何が原因だ?

2012年11月28日水曜日

注文ミス

インターネットのおかげで通信販売が便利になった。特に地方に住んでいると品揃えや価格の選択が限られしまう。通販ならその不利も全く感じさせず買い物ができる。

だが、落とし穴もある。今回それを思い知る出来事があった。まあ自分のミスが原因なので文句は言えないけど、その対応には腹に据えかえる点もある。


この起こりは、キッチンに換気扇の設置をしようと、過去に実績のあるアマゾンで換気扇を注文した。数日後、到着したのを見てビックリ。自分の思っているものよりひとつ下のサイズだった。直径25cmのファンを選んだつもりが、20cmなのだ。先方の送付ミスかと疑い、PCで履歴をみると、こちらが間違って注文したようだ。外箱にある品番でおかしいと思ったのだが、まあ、20cmでも良いかと開封して確認してみた。見るとやっぱり小さい。交換だっと、再度PCに向かう。

アマゾンの返品ポリシーは30日。返金します、、と。早々にPCで手続き。その返事にビックリ。
ご連絡頂きました商品返品の件でございますが、返品ポリシーにもございますように初期不良または当店の出荷間違い以外での返品をお受けする事ができません。
また、販売価格をおさえるためメーカー返品を一切行っておりません。当店、商品ページにも明記してございますが、当店の商品は未開封、未使用、新品のみを販売させて頂いております。その為、一度開封してしまった商品は他のお客様に再販する事もできず、当店不良在庫になってしまいます。お困りのこととは存じますが、なにとぞご了承のほど宜しくお願いいたします。(原文のまま)
とある。なんだそれ!ポリシーと違うじゃん。こちらのミスなので、しょうがない部分もあるけど、表示されているポリシーと違うのが問題。どうもアマゾン本体ではなく、その先の委託販売店らしい。

折り返して「30日返品可能と認識しているので、再度返事をください。もし前と同じなら消費者生活センターに相談に行きます」と書いた。

その結果、「少し時間をください」と返事メール。「いつまで?」と問い合わせたら、先方の上司と思しき方から電話がかかってきた。曰く、「返金はOK。ですが、開封してしまったら、50%になります。ポリシーの電気製品の項目を見てください」と。


見ると確かにそう書いてある。しょうがない、と電話で了承をすることに。そしたら、「先ほどは従業員の前だったので、言えなかったけど、再度本命商品を当社に注文いただき、返送された商品に問題がなければ、上乗せ返金を考慮します」と。

最終的には、製品価格の80%返金となった。送料と先方への返送料金はこちら持ち。こちらのミスだから全額が返ってくることはないとあきらめることにした。それにしても、最初の返答が本当に腹が立つ。気の弱い人ならそのままになっちゃうだろうと思う次第だ。自分もそうなりかけた。

本日無事再注文の商品が届き、別に返金通知のメールで届いた。良き勉強となったと次に目を向けようっと。


タクアンを目指して、吊るし大根の作業した。テレビで見た方法を真似てみた。夜は凍らないよう屋内に避難させなくちゃ。


2012年11月27日火曜日

野沢菜漬け

11月は、漬物の仕込みをする時期だ。スーパーに行けば、色々な種類の漬物材料が売り場をにぎわせている。白菜漬け、タクアン、野沢菜、キムチ漬けの素、大袋の塩や調味料など。白菜や干し大根も束ねて大量に特別コーナーに並んでいる。

昨年は、こちらのお知り合いに丁寧なご指導と、野沢菜も丸々いただき、オンブにダッコ状態で野沢菜漬けをした。今年は、チャンと野沢菜を自分で植付けて、習った手順とおりやりたい。

当庭に、畳3枚ぐらいのスペースを耕して、野沢菜の種を植えたのが9月だったか。甘みを増す霜も数回くぐらせて、ちょうど良い感じに伸びてきた。穏やかに晴れた本日、作業実行となった。



 収穫した野沢菜漬けをお風呂より少し熱いぐらいのお湯に浸して泥を落とす。日向で干して水気を切る。食べるサイズにきざむ。樽にいれて、調合した調味料をかける。重石をして1週間。水が上がったら、重石をはずす。ぐらいの手順だろうか。


市場に出回っている野沢菜は、収穫した葉っぱを切らずに漬けてあるものが多い。でも、漬ける時点で食べごろサイズにきるのは、家庭用に都合が良い。おいしくない葉っぱの先はドンドン捨ててしまうのだ。樽から出してすぐ食べられるのもお手軽だ。


さて、漬物樽に入れた野沢菜、その重量12kg。白ダシ18リットル、酢3合、三温糖400g、唐辛子少々の調合で漬けることにした。出来上がりが楽しみ。


ところで、野沢菜の隣に、同時期に大根も植付けた。こちらも収穫時期となった。庭の2箇所にスペースをとり、一方は牛糞、我が家の生ごみ堆肥を施した。もう一方は無肥料とした。その結果は歴然。写真の上の段が無肥料畑。大きさが1.5~2倍の違い。こんなにも違うとは予想外であった。この大根たちは、タクアン漬けにしてみるか。

2012年11月25日日曜日

赤米

自然農の実習田んぼは、広さが一畝(せ)だ。10畝で一反(たん)つまり300坪なので、その10分の1だから、一畝は30坪。メートル法で言うと約1アール、10mx10mの広さだ。実際の自習田は、正方形ではなくて、5mx20mぐらいの長方形だった。

以前にも書いたが、ここに13列x100行の稲を植えるのが標準的な密度だ。我々は11列分に品種「陸王陸羽132号」と2列分に赤米を育てることにした。陸王陸羽の方は、既にコイン精米所で籾摺り・精米して日々の食事としている。

が、コイン精米所では、赤米は精米禁止になっているので、未だ籾殻をかぶったまま保管してあった。精米所の機械では、直前にやった人の分が残留していてそれが次の人に混じって出てきてしまう。白米なら目立たないから良いけど、赤米は見つかっちゃってクレームになっちゃうのでしょうね。

前置きが長くなったけど、本日、学校にある精米機で赤米の籾摺りやりませんかのお誘いの乗って、やってきた。


電動の籾摺り機、10kg袋いっぱいの赤米の籾を投入すると時間にして2,3分もあれば、籾摺り完了。よく見ると一部籾をかぶった奴がチラホラ。もう一度通すと完璧に玄米になってくれた。重量を測ってみると5.5kg。通常籾摺りをすると、25%ぐらいの重量減になるとか。ちょっと減り過ぎじゃあないの?と思ったけど、もともとの重量を測ってなかったので、まあ良しにしよ。

赤米は赤というよりは、オレンジ色だよね。一部黒い奴と白い奴も混じっている。これは、脱穀を一緒にやったお隣さんの奴が混じったのか、種が飛んできて我が田んぼで育っちゃったやつか。まあ、売り物じゃないからこれも良しにしよ、、と。炊いたらどんな味がするのか、楽しみ。

2012年11月22日木曜日

二階内装工事

この家に引っ越して3度目の冬が来た。八ヶ岳も白くなった。我が家の周りでは、うっすら雪が一度降っただけ。それでも気温は低い。霜が降りて庭の植物はほとんど茶色で、見通しがよくなった。


外仕事は寒いので、内仕事。2階の完成を目指して、ボチボチと作業をしている。内装なんだけど、その前に電気配線をしなくちゃいけない。コンセントの位置は、「ここに欲しかった」と後で悔やむことが多い。先見の明の乏しさだ。今がそうならないための最終ポイントだ。


この作業、時間をかけてやっても、ぱっと見は何もやってないような印象なのがちょっと辛い。でも地味な作業も必要なのと自分に言い聞かせて。2階のオープンスペースにはシーリング電灯をつける。そのための配線は、断熱材をめくることと方針を決定。本日実行。すったもんだの末、なんとか開通。これで2階の配線を9割方終えることができた。

次は、LAN環境の構築。我が家は、「見た感じは普通のカントリーハウスだけど、実は凄いんです」が目標だ。暖房システム、エコ環境、そしてIT環境も。最近はなんでもネットワークに繋げるようになってきている。もうちょっとすれば、洗濯機、冷蔵庫、オーブンなんかも繋がるんじゃないかと期待している。そのための準備と言うわけでもないけど。


当面は、PC,オーディオ、テレビ、画像関連機器をネットワークに繋ぐことにしておこう。無線LANも必要だけど、やはり有線の方が圧倒的に早いので、ギガイーサネットを張ることにする。そうすれば、どの部屋でもこれを通して動画やオーディオを供給できる。構想はデカイけど、実作業はボチボチと、、。


2012年11月21日水曜日

脱穀二態

米つくりも最終段階。脱穀となった。先々週末に自然農の脱穀実習となった。自然農は、人力以外の動力は利用しない。つまり、足ふみ脱穀機だ。足をかけると、ドラムがフライホイールとなって、ガーコ、ガーコを誠に調子良く回る。


稲の束を突っ込むと、はじめはチリチリ、プチプチと少しずつ。そして、手で稲を広げて押し付けるとザザアっとモミがとれる。ガーコ、ガーコとドラムが力強くまわり続ける。飛んだモミはドンドンたまる。とてもうれしい音に囲まれて楽しい作業だ。

その後、「とうみ」と呼ぶ、選別機にかけて、実の入ったモミをより分ける。この機会ももちろん手動。ファンを手でぐるぐるまわして風を送る。重いモミは手前に落ちる。軽いモミやワラはトンで言ってしまうのだ。こちらも良く考えられた機械だ。

実はさらに一週間前、別の田んぼでも脱穀をした。こちらはハーベスターと呼ぶ化石燃料エンジンを動力に使う機械。脱穀作業自体のスピードは倍以上速い。稲わらを機械に突っ込めば、あっと言う間に、脱穀と「とうみ」の機能を同時にやってくれて、身の入ったモミが袋に流してくれる。


でも、問題がある。この機械大体、一年に一度この時期にしか出番がない。他の期間は倉庫でじっと座っているだけだ。なので、たまに出動しても、そのエンジンが絶好調とはいかない。多くの場合、素直に始動できるとは限らないのだ。

去年もこの機械、エンジンがかからないので、脱穀をあきらめて、別の日に出直した経験がある。ことしはそんなこともあると万全の用意。必要な整備用工具を持ち込んだ。果たして予想は的中。苦労の末かけたエンジンが、前触れもなく止まる、プスプスと。そうなるともうウンともスンとも。

結局、キャブレターを取り外して掃除。燃料ホースの掃除。点火プラグの取り外し取り付けの繰り返し。何回やっただろうか。でも突然調子良くなり無事作業完了。結局一日仕事となってしまった。来年は大丈夫だろうかと今から心配になる。でも一応感謝です。




脱穀したモミをコイン精米所に持ち込んで、早々の精米だ。いただきました。感謝。

2012年11月18日日曜日

渋柿

今年も季節がやってきました。柿は、自分の好きなフルーツランキングでかなり上位に位置する。少し柔らかくなった奴が特にうまい。

そんなお気に入りの柿を、今年もご近所さんからいただいた。並みの数じゃあない。20kg用の米袋満タン。実家が伊那にあって、そこに大きな柿の木があるのだそうだ。ただ、問題がある。渋柿なのだ。そのままでは渋い、とても。一口で口が千切れそうになる。

なので、干し柿にする。皮をむいて、吊るす。カビが生えないように霧吹きで焼酎をかける。そんな作業だけど、なんせ袋いっぱいだ。とても時間がかかる。むく手が痛くなってきた。でも、食欲の方がそんなつらさを、いとも簡単に克服してくれるのだ。


かれこれ2時間もかかっただろうか、いただいた180個の渋柿、全部吊るし終わった。一ヶ月もすれば、おいしくなるだろうな。感謝。

2012年10月23日火曜日

自然農の稲刈り

八ヶ岳農業自給生活学校でも、稲刈りだ。学習のための集合は先の土曜日。生憎、別件のため、欠席となった。自然の手法による稲刈りをキチンと学びたかったけど、家族一人が学べば、我が家としては、ノウハウの蓄積できる都の判断。


一人では、我が区画1畝(約1アール)を集合日に全部刈るのは無理で、残った部分を狩りに出かけた。

刈り取るの連れて、5月の田植えから5ヶ月でここまでよく育ったとしみじみとした思いが湧いてくる。自然の恵みの実感。大した草取りもせずに、ちゃんとした稲が育つことも驚きだ。田植えの時に膝まであったいろいろな草たちもすっかり大人しくなっている。これが自然農の威力なのか。


水管理はすべて、学校主催者にお任せだったので、その辺りの苦労を全く実感していない。なので、稲づくりが随分と簡単な感じがしている。


今年で手刈りによる稲刈りは3年目。自分としては、随分と慣れた感じもしてきた。

2012年10月14日日曜日

鉄道の日

6月の田植えから4ヶ月。稲刈りの時期が来た。周りの8割がたの田んぼはすでに稲刈りを終えていて、我々のは少しで遅れの感あり。


助っ人3組ほども参加してくれ、2日に渡る稲刈りも無事目処がついた。手刈りなので、一旦はざがけといって、天日干しをして、2~3週間後に脱穀という手筈だ。最近は稲刈り機や乾燥機の普及で稲刈り、脱穀が同時の行われるので、この光景も数えるほどの田んぼでしか見ることができなくなってきている。

稲刈りもほぼ完了に近づいたころ、ふと気がつくと、何やら人が点々と立っている。何かを待っている様子。何だろうと、中の一人に近づいて尋ねる。


と、まもなく特別な電車が通るのだという。古い客車と機動車で、本日に限り運転されるらしい。後30分後に。

と我々も俄か鉄道マニアに変身して、それを待つことに。わが田んぼは絶好のビューポイントだ。近くのすずらんの里駅で電車到来を知らせる警告音がするとまもなく、茶色の客車、前に茶色の機動車、後ろに青い機動車の5両編成が進んできた。みると大勢の乗客も乗っている。


マニアにとっては魅力的な光景なのだろうが、素人にとっては、何と言うことのない電車が通過して行った。それでも何となく得をした気分。感謝。

今日は新橋・横浜間の運行開業したのを記念した鉄道の日で、それを祝い特別列車「中央線記行号」を松本駅~富士見駅間で運行したと後から知った。


2012年10月11日木曜日

個人輸入

以前から、木工用の電動工具が安くて使いやすそうな奴が米国にあると、インターネットで見ていた。値段も手頃だし。通信販売で買う方法は無いかと思っていた。が、トラブルになると嫌だし、送料やら通関手続きやらいろいろと面倒そうと、保留にしていた。

ところが、最近になってご近所の方から新情報。アマゾン.コムでも直接日本に送ってくれますよと。送料もびっくりするほどじゃあないと言う。

で、やってみた。手頃なビスケット・ジョインターという電動工具。重さ約2.5kgぐらい。で、えいっやあと注文してみた。果たして手続きはいとも簡単、国内の通販とほとんど変わらず。支払いは、クレジットカードで済ませた。驚くことに、価格の表示がドルと円と両方が表示されるじゃありませんか。もう、完全に米国国外のお客様もターゲットにしてますよ、の頑張りがアリアリだ。

そして、さらに驚きはその価格。日本の通販価格の半値以下。メールされてきた内訳は以下のとおり。81.2円/ドルの計算。日本の製造業のみなさんには申し訳ないけど、円高に感謝。


Item Subtotal: $179.00
Shipping & Handling: $26.87
Total Before Tax: $205.87
Import Fees Deposit: $10.29
Shipment Total: $216.16
  (JPY 17,557)
Paid by Visa: $216.16
  (JPY 17,557)


そして、待つこと8日間。宅配便で無事届きました。

実は、購入した製品は、日本企業のマキタのもの。以前、米国出張の折り、よく日本製のコンピューター部品を買ってきた。理由は日本で買うより安いから。なぜそうなるか、当時から不思議だった。日本の流通や販売コストが高額なせいなのか。今でもそうなのかと、、。

だけど、今回の製品は Assembled in USAだった。設計日本で、現地生産の製品なのだろう。でも2倍もの価格差は今も謎だ。

2012年10月8日月曜日

携帯電話

かれこれ4年になる、この携帯電話を購入してから。家族がみんなそうだったので、自動的にソフトバンクを選択。なるべく小さい奴という条件だった。韓国製だ、、当時はチョット不安だったけど結果的には品質になんの問題がなかった、つい最近まで。


問題はソフトバンクの電波。繋がりにくい。特にこちらに引越ししてからが最悪だった。電話する時は、デッキに出ないと繋がらない。繋がっても話し中にブチブチ切れる。でも、横浜にいる子供たちと話すのに廉価だからそのまま使おうと最近まで我慢してきた。かかってくる電話のほとんどは、「電波の届かいない所に、、、、」とお嬢さんの冷たい案内を返していたはず。ほんと申し訳ない。

前置きが長くなったが、それも遂に壊れてしまった。画面が真っ暗。ウンともスンとも言わなくなった。

でも、安心保証パックに入っていたので、まずは修理しよ、、とショップに、、、。これがイライラの始まりだった。

まず、この機種、もう修理できないと言う。なんと1年も前に修理受付終了しました、、と。

どういうこと?  修理できないのに、安全保障パック料金498円を徴収し続けていたの?

電気製品って、製造終了後、6年ぐらいは修理するのが常識でしょ。前の会社じゃコンピュータだって、なんとかしてたよなあ、随分と苦しい思いをして。

じゃあ、救済処置は?と聞くと、担当者は、対応方法が分からいのか、どこかに電話を掛け長電話。その結果 8,400円で、この機種に変更できます、、と提示されたのがカンタン携帯。それってご老人用のごつい奴。じゃあこれはと、小ぶりの携帯を指すと、それは在庫ありません、、と。

今なら、機種変更を0円でできますと、説明し出す。それって、安心保証パックの有無に関係なく誰でもでしょ、、。

もう、なんかとても腹が立ってきたので、もうイイです、と席を立った。ソンさん、俺もソンだよ。

そんな訳で、auの携帯に変更となった。電話番号は変わらず、メールは、xxxxxx@ezweb.ne.jp に変更。冷たいお嬢さんの応答もなくなるはず。


2012年10月6日土曜日

鍛金体験

いろいろな素材がある。これまで経験したことがあるのは、主に木材。陶器も少し。布地は小学校の授業で。金属は、中学校の技術の授業でやった。丸棒をヤスリで削って、文鎮にした。

それ以来、金属の加工は未経験だ。それがここに来て、鍛金でぐい呑みを作りましょう、、とうれしいオファーが来た。それも個人教授。


以前、テレビのダッシュ村で、銅をカンカンと叩いて鍋にしていた。そんなことができんるんだと、見ていた。それと同等の事ができるらしい。

当日持ってきていただいた素材はスズ。これをカンカン叩くのだ。スズは、銅や鉄と違って、カンカン叩いても、固くならないのだそうだ。銅なら一度叩くと、硬くなってしまう。ので、焼きなまし工程を度々踏まなくてはならない。熱してゆっくり冷ませば、また柔らかくなるので、またカンカン叩ける。

スズはこんな考慮不要。ひたすらカンカン叩けば良い。超初心者にはウッテツケだ。

だけど、何事もカンタンなものは無い。師匠がやるところを見れば、いとも簡単そうだけど、実際にやってみれば、そうは行かない。道具だってそれ専用の特別に自ら作られた物。入口がとても狭い感じだなあ。


でも、半分は師匠が修正を加えてもらいながら、平たい円盤が、茶碗風になった所で、一旦完成とした。半日、カンカンと叩いた。ひたすら叩いた。まだまだ、修行することが自分の前に横たわっていると実感した。


2012年9月9日日曜日

ヒマワリの種

秋になりました。と言ってもまだ暑い。日中は30度越えだ。日差しが厳しい、今年は。

でも、植物達は時間と共にその歩みを着実に進めている。庭で大きな花をつけていたヒマワリの花びらが散り、頭を下げてきた。花を採り日干ししたら、結構な量の種が取れた。


それをさらに干しておいたら、これを目当ての小鳥が来襲。一回に一粒ずつ。5分に一度だろうか。まあ、まめに行ったり来たりだ。大量にあるから全部取られるわけじゃあないと、余裕で見守りましょ。午後になった今もまだ行ったり来たりだ。これは、ゴジュウカラか。

一昨年に蒔いたヒマワリが大きく育ち、今年はその種から多くのヒマワリになった。だが、自然の不思議、対応力のすばらしいというべきか。蒔いた場所やら時期によって花の大きさが異なる。昨年焚火を何回もした場所では、肥料分が多かっかのだろう、直径30cmもの実に大きな花となった。そのヒマワリ、種も大きいかと思えば、大きさは変わらないけど、数が多い。



家の裏に蒔いたヒマワリは、時期が少し遅かった。日当たりも少し良くない。肥料も少ないという悪条件。その結果は、実に小さなヒマワリ達だ。でもちゃんと花をつけた。小ぶりなかわいい奴らだ。切り取ってキッチンの小さな一輪挿しに飾ってみた。

2012年9月2日日曜日

自然農 - 出穂

久々の自給生活学校。1ヵ月ぶりとなる。実はこの間、田んぼの草刈りや水量の調整などやることがあるはずなんだけど、水管理は学校主催者にお任せ。草刈りも一度やったきり。なんとも他力本願的農法になってしまった。


でも、着実に成長をしていた。我が区画の8割がたの稲穂はコウベを垂れている。順調順調、、とひとまずは安堵した。苗代一本が、今は20から40本もの茎に分結している。なんとも頼もしいものだ。大半を占める陸王品種は背が高い。赤米はそれよりちょっと背が低い。

学校の本日の活動は、イノシシ避けのネット張りと、スズメ避けの糸張りだ。イノシシは谷づたいに登ってきて、田んぼに入るとか。稲穂をじゃぶるように食べてしまうことがあるとか。最悪は、泥を体に塗るためにジャブジャブと暴れまわって、田んぼを全滅してしまうこともあるという。

スズメは、米粒を目掛けて、低空飛行して田んぼの端を狙ってくるらしい。その性質があるので、田んぼの端に細い糸を張っておく。これに羽や脚がひっかるのがイヤらしい。


午後は、カカシ作り。みんな持ち寄りの古着と木材でせっせと、楽しく思い思いのカカシをつくりました。曰く、カカシを作者に似てくるとか。


 実家からドジョウ首相カカシをわざわざ取り寄せた我が隣人。みなさんから盛んな喝采を受けていた。

2012年8月18日土曜日

出穂


6月に田植えをした稲。ソコソコ順調に育ってきた。水戦争に明け暮れて、やらなきゃやらなきゃと思いながら、結局ほとんどてづかずだった雑草取り。でも、8月に入って出穂となった。



田んぼの帰り道。東の空にフルバージョンの大きな虹がかかった。思わず車を止めてパチリ。とても得した気分だ。


2012年8月8日水曜日

クラフトマンとあそぼう

いよいよクラフトマンの仲間入りか。原村にある八ヶ岳自然文化園という施設で「クラフトマンとあそぼう」というイベント。それにクラフトマンとして出店だ。


作品は、ワリバシゴム銃。夏休み自由工作に悩む小学生たちへの救いの手を差しのべるのである。他のクラフトマンの出展は、例えば、ピカピカ泥団子、木工旋盤でコマつくり、石を磨いてペンダント、金属を溶かしてメダルなどなど、結構本格的。ゴム銃って、クラフトか?、、、とちょっと弱気なクラフトマン。

でも、蓋を開けてみれば、結構人気だった。作りたい、遊びたいと小学生が集まってくれた。ノコギリに悪戦苦闘。ボンドで接着して、クギで引き金を留めて、、と、クラフトマンは説明に汗だく。

出来上がれば、隣の射場で試射だ。1.6メートル先の3x4cmの的を狙うのが、日本ゴム銃射撃協会の公式ルールだ。作った銃で、チャンと的を命中できるよね。


ただ、クラフトマンは名誉の負傷。毎年一回、恒例の怪我。またまた、病院にお世話になりました。電動ドリルで、自分の左手人差し指を貫通。第一関節先の神経切断となってしまった。反省。

2012年8月3日金曜日

高原朝市

夏はほんと、忙しい。なんと言っても草がドンドン生えてくる。これを刈るだけでも大変。それに加えて、畑仕事、田んぼ。自然は待ってくれないのだ。乗り遅れれば、待ったなしで行ってしまう。


なんて言い訳をしても、何の役にもならず。頑張るしかないの。そんな中、さらに忙しくするイベント。高原朝市に出店することにした。何を売る?かは、まあ、やって行きながら考えましょ、、と

7月の21日から、8月末までは毎日。9月は23日までの土日の週末の開催だ。



果たして、やりだして一週間はほんと眠いの一言。24時間ひたすら眠かった。田舎暮らしとは言え、7時起床の我が身。毎朝5時起床は厳しい。6時半から8時まで頑張ろう。

2012年7月18日水曜日

キセキレイ

今年一番の暑さ。標高1200mの我家でも、日向に出ると暑い。ジリジリと日差しが厳しい。昼ごはんを食べてのんびりしていると、台所のドアでゴツッンと何かがぶつかる音。

行ってみると、ひっくり返っていた。小さな鳥だ。多分、キセキレイ。以前当家の軒先に巣を作っていた奴か? その巣の子達は、確か6月の始めには無事巣立ちして空っぽになっていた。


小鳥達は、窓に映る空に騙されて、そこにガラスがあることが分からない。気持ちよく飛んでいたら突然、障害物にぶつかり、脳震盪を起こしてしまうらしい。

今年、3月だったか、敷地内で、カチカチに凍っていた地面で転倒して脳震盪、救急車で搬送してもらった経験を持つ我が身としては、とても他人事とは思えない状況だ。

早急にピックアップして、涼しいところに移送。手にしたら暴れる気配もあるけど、とても飛べる感じがしない。しばらくは、ダンボール箱で収容した。


15分もしただろうか。そっとデッキの日陰に移動して、放鳥、、、、と思ったのだけど。なかなか出てこない。絵に描いた様な、頭かくして尻隠さず状態。まあ、行きたいと思ったらいくでしょ、、とそのままにしておいた。


その後、ちょくちょく見に行ったが、ずっとそこにいたまま。水をやろう、何か食べ物?ミミズか、ハエか?と思案したけど、結局何もしなかった。

夕方になって、見に行ったら、空き家になっていた。無事飛んでいったのか。ほっとした。

2012年7月2日月曜日

手作業のみの木工 その2

電動道具を使わない木工ということで、土曜日はその続きがご近所の工房に集合だった。まきのようだった木材を、センと言う削り工具で、地道にせっせと太さを整えてきた。

工房に行ってみたら、他のメンバーの状態は、しっかりと材料を太さを正確にきれいに繊細に仕上げてきていた。当方のやつは、やっつけ仕事なので、不揃いでざらざらの木肌。まあ、ワイルドなデザインで、、、、、と、苦しい言い訳。


ホゾ穴を開けて、ホゾにする加工を手作業でセンでジョリジョリと削る。午前午後かかって、夕方に無事組み立てを終わった。各部材は不揃いだけど、チャンと四角いイスになった。でもホゾをはめるべき相手の穴を上下間違えてしまったので、設計図とは異なる形状だけど、言わなきゃ分からないね。

後は、座面にベルト上の紐を編みこんで完成となる。その作業は7月に。また集まって学びながらの作業だ。