2012年11月21日水曜日

脱穀二態

米つくりも最終段階。脱穀となった。先々週末に自然農の脱穀実習となった。自然農は、人力以外の動力は利用しない。つまり、足ふみ脱穀機だ。足をかけると、ドラムがフライホイールとなって、ガーコ、ガーコを誠に調子良く回る。


稲の束を突っ込むと、はじめはチリチリ、プチプチと少しずつ。そして、手で稲を広げて押し付けるとザザアっとモミがとれる。ガーコ、ガーコとドラムが力強くまわり続ける。飛んだモミはドンドンたまる。とてもうれしい音に囲まれて楽しい作業だ。

その後、「とうみ」と呼ぶ、選別機にかけて、実の入ったモミをより分ける。この機会ももちろん手動。ファンを手でぐるぐるまわして風を送る。重いモミは手前に落ちる。軽いモミやワラはトンで言ってしまうのだ。こちらも良く考えられた機械だ。

実はさらに一週間前、別の田んぼでも脱穀をした。こちらはハーベスターと呼ぶ化石燃料エンジンを動力に使う機械。脱穀作業自体のスピードは倍以上速い。稲わらを機械に突っ込めば、あっと言う間に、脱穀と「とうみ」の機能を同時にやってくれて、身の入ったモミが袋に流してくれる。


でも、問題がある。この機械大体、一年に一度この時期にしか出番がない。他の期間は倉庫でじっと座っているだけだ。なので、たまに出動しても、そのエンジンが絶好調とはいかない。多くの場合、素直に始動できるとは限らないのだ。

去年もこの機械、エンジンがかからないので、脱穀をあきらめて、別の日に出直した経験がある。ことしはそんなこともあると万全の用意。必要な整備用工具を持ち込んだ。果たして予想は的中。苦労の末かけたエンジンが、前触れもなく止まる、プスプスと。そうなるともうウンともスンとも。

結局、キャブレターを取り外して掃除。燃料ホースの掃除。点火プラグの取り外し取り付けの繰り返し。何回やっただろうか。でも突然調子良くなり無事作業完了。結局一日仕事となってしまった。来年は大丈夫だろうかと今から心配になる。でも一応感謝です。




脱穀したモミをコイン精米所に持ち込んで、早々の精米だ。いただきました。感謝。

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