2009年10月13日火曜日

8寸勾配

 本日で4日目、日曜日は休みだったので正味3日で一通りの上棟作業を終えた。棟上げは大工の皆さんにとっても特別な節目となる。屋根の野地板を張るまでを一気に終えてしまう。ここまでくれば雨が降っても内部の部材をぬらす心配がなくなる。


 何もない所に大きな構造物を立ち上げるわけだから、少なからず人数も必要だし、クレーンのような重機も必要になる。クレーンがない昔の時代はもっと多くの頭数が必要だった。それこそ親戚や近所の人たちも動員して棟上げが行なわれたのだろう。ひと区切りつけば、一席設けてみんなでお祝いをすると共に、今後の安全な作業を祈願する上棟式が行なわれたと想像する。

 今回当方の屋根は8寸勾配と呼ばれる傾斜の屋根となる。10寸横に進んだら8寸上がるということだ。三角関数で言うと、tan X = 0.8 となり、角度に直すと実に約39度となる。スキーなら上級者コースの斜面だ。これが大工さんたちに負担を強いたようだ。作業を見ていると何とか真っ直ぐ立つことはできるが、とても危なくては移動はできない。ひとたびスリップすればそのまま地面に直滑降となるだろう。

 屋根下にはロフトのような、天井が一部斜めの部屋が出来上がる予定だ。
 

2 件のコメント:

おちゃ さんのコメント...

棟上げは感動的です。おめでとうございます。
ウチは鎌倉の自宅が確か10:8で、屋根材はアスファルトシングル。
山荘はカネ勾配で鋼板葺き。

屋根材を張る職人さんは39度ともなると作業が大変ですけど、
使う側からするとやはり角度は必要ですね。
原村の別荘地でも角度がない屋根は、屋根材が傷んでいる
別荘が多く、早いと10年くらいで補修工事となり、
かなりお金がかかってます。

屋根に角度がないと、あれこれ屋根に風で飛ばされて
きたものが付着し、堆積し、そこに水分が溜まり、
常時屋根材が濡れている状況となりコケが生え、
腐食してしまって・・・なんてところすごく多いんですよ。

39度あるといいですね。

Rural Planner さんのコメント...

 そうなんです。角度があればメンテナンスの頻度を抑えることができるのです。

 反面、天窓の掃除に自分で屋根に登ると言ったら、即刻工務店の方や設計士さんに、「無理です!」とたしなめられました。怪我をしたら元も子もないので、諦めることにします。