2009年10月17日土曜日

耐震金具

 「子はカスガイ」ということわざ、将来その出所がわからなくなりそうな気配だ。以前の横浜の家は、屋根裏部屋に上がると、柱や棟の木材の接合にはほとんどカスガイが打ってあった。ところが今回の様子を見てみると、カスガイは全く使われていない。代わっていろいろな接合補助金具が使われている。

 阪神・淡路大震災を始め各地で発生した地震により、在来工法の家は地震に弱いとのイメージができてしまったようだ。が、実は工法の違いではなく対策が昔の建物には充分ではなかっただけの話。新工法を推進する業者によって、壊れてたのは在来工法の家が多かったと宣伝に利用されたためだ。と、設計士さんが教えてくれた。

 改めて今回の家を見てみると、接合部分はすべて金具がつけてある。四隅の柱には、ホールダウン金具と呼ばれる基礎に柱を直結するものがある。地震の際にホゾが抜けるのを防ぐものだ。柱と梁の接合は羽子板ボルト。形状からその名前をとったのでしょう。分かりやすい。

 昔から培われた知恵と新たに開発された技術の融合により、より良い物に仕上げる。これが今後当方の生き方にも大いに参考になると思う次第です。
 

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