松山の近く、車で30分も走ると砥部焼(とべやき)の産地である砥部町がある。ここまで来て、絶対にはずせないとイソイソと連れて行ってもらいました。
奈良・平安時代から砥石の産地で、伊予砥として各地に送り出していた。その際に出る砥屑をたいへんな労力で処理していたとか。江戸時代になり、その屑で磁器ができると思いついた人がいたんですね。その後、多くの苦労を重ね立派な白磁器の生産が可能になったのだ。ゴミが転じてお宝になるというリサイクル時代の鏡のような話だ。
白状すれば、その地にそのような産地があるとは訪問するまで全く知識がなく、砥部焼陶芸館という展示場に着いたら、家でよく見る食器に似たものがいっぱい並んでいた。「そういうことか」と納得した次第。
トイレにも立派な洗面ボールが並んでいた。思わずパチリ。こんなのがあれば良いねと。
別の展示場「炎の里」の裏には工場があり、実際の陶磁器作成をやっていて、気楽に見学する事ができる。ロクロと型を使っているので、粘土を形にするのに5分もかからない。こちとら陶芸倶楽部でやった時はひとつに半日もかかっているのに、と自分の技量を省みない文句。
我が連れ合いは、わき目も振らず館内を隈なく物色。無事戦利品を確保しました。何をゲットしたかは、当建築物が完成の暁に訪問され、その際のお楽しみに。必ずや、その因縁のご説明があるものと信じます。
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