原村はじめこちら八ヶ岳周辺地域において下水道の普及に努力はしているようだが、その速度はそんなには速くない。これまで検討してきた土地の多くは合併浄化槽の設置が必要だ。
そこで浄化槽の知識を得るために図書館で「合併浄化槽入門」という本を借りて読んでみた。その本の中で著者は合併浄化槽の方が社会的なコスト安になるとの主張をしている。
基本的に下水であろうが、浄化槽であろうが、排水を浄化して最終的に川や海にもどす原理は同じ。バクテリアの力を借りています。違いは、浄化を地域でまとめやるか、各戸でやるかであるという。下水道を引くコストは膨大なものになり、その多くは税金で賄われている。都会なら家が集中しているので効率よく施設できるが、人口密度の低い地域では一人当たりのコストは当然大きい。
したがって、田舎では家ごとで浄化をした方が効率が良い、と納得のいく主張に思える。下水があるのが当り前。それができていない地方は遅れていると思っていた自分を反省しました。
ところで合併浄化槽の合併とは、何であるかおわかりでしょうか。それは、し尿とそれ以外の台所や風呂などの生活排水を分けて考えていた時期があり、それらを全部集めてつまり「合併」して処理するということなのだ。以前は、し尿だけを処理する「単独」浄化槽があって、それ以外の排水は垂れ流しにしていた。それを改善した浄化槽との意味なのだそうです。
現在の浄化槽の進化は目を見張るものだ。浄化された水に金魚が住めるほど、もっと言えば、人間が飲んでも問題ないレベルだそうだ。正にリサイクルなのです。心情的にはチョット飲む気はありませんが。スペースシャトルの乗務員は今後そのような境遇になるとニュースで読み少し気の毒になりました。
浄化槽の設置には村から援助があるそうです。「下水道がない。税金の用途が不公平だ!」と文句は言わないようしなればいけません。
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