2011年1月4日火曜日

薪割り

真冬となり、この地はより厳しさが増して来た。明け方、外の温度計を見ると零下10度程度。日中も零度を超えない日が続く。でも不思議なことに、そんなに気温が低いの?っていう感じだ。日中に陽が射せばポカポカでとても気持ちが良い。こちらに来て寒いでしょう、大丈夫?って良く聞かれるけど、実感はそんなに厳しいものではない。横浜では一軒家で住んでいたが、実はそこの方が寒かった。

寒さが厳しくない理由を上げてみると、
  • 天気の良い日が多いため、陽がよく当たる。 西斜面なので、夕方にかけて特によく当たる。
  • 家の周りが防風林に囲まれているので、あまり風を感じない。
  • 寒いのを覚悟しているので、それなりの服装をしている。ズボン下は当たり前。ヒートテック、フリース、ジャケットなどなど。
  • 家の壁は外断熱と内断熱と二重の防御、サッシは全部ペアガラス。
  • オンドル・エコノ床暖房と薪ストーブ
などが考えられる。摂氏零度の環境でもそこそこ快適なのだ。

でも問題はある。薪の調達だ。今年が、はじめての薪ストーブ利用なので薪の必要量が全く不明だった。蓋を開けてみれば、今季用意した薪はまもなく底をついてしまいそう。薪の乾燥期間は、最低1年、理想は2年だ。これから調達してもすぐには利用できないし、売っている薪は一束400円~500円。一晩で1束から1.5束は必要だから、かなり厳しい。

ところが、捨てる神あれば拾う神ありだ。お知り合いが、在庫している木材を大量処分するという。乾燥済みのやつだ。ダンプもお借りして、年末にデリバリー。感謝。

新年は、暇に飽かして薪割りをせっせとやってます。

2011年1月1日土曜日

諏訪大社上社本宮

2011年の年が明けた。原村に移住して2度目の新年を迎えた。この家で初めての年だ。生活するには充分な環境が整っているとはいえ、セルフビルドを目指したおかげで、未だ多くが未完のまま残されている。曰く「セルフビルドの家はいつまでも完成しないのが普通」との慰めをいただく。でも、その言葉に甘えないよう、今年はそれ相当のレベルに達したいというのが、新年の抱負だ。

そんな思いを誓うため、地元の諏訪大社に初詣に出かけた。この地域には、諏訪大社が4つある。[1]上社本宮(諏訪市) [2]上社前宮(茅野市) [3]下社秋宮(諏訪郡下諏訪町) [4]下社春宮(諏訪郡下諏訪町)だ。実はこちらに移住するまでこんなことも知らなかったが、昨年の御柱祭で、それらの知識が豊富になった。

一番近いのが上社前宮だが、以前お参りしたことがあるので、今回は上社本宮をお参りすることに。御柱でも本宮一の柱が一番太くて立派な柱だし、名前からも元祖の雰囲気。4つも神社あるとの歴史的な事情はおいおい知識を得ていきたい。いずれにしてもこの地域が全国にある諏訪神社の大元であることは間違いない。
お参りに多くの人手が出ていた。全国の神社は同じような状況でしょう。神殿の前に立つまで、30分は行列しただろうか。午前中に出かけたのが功を奏したのか、イライラせずに済みました。良き一年でありますよう。

2010年12月31日金曜日

木工工房建築2

全国的な荒れ模様の天気が続いている。この地は長野県とは言っても、どちらかと言えば、太平洋側の天気に影響を得る。日本海側が大雪でも、ほとんど場合雪にならない。代わりに東京で雪や雨が降れば、ほとんどの場合同様になる感じだ。北アルプスの山々が、日本海からの湿った空気をせき止めてくれるからなのだろう。冬は、晴天になることが多いのだ。

だが、さすがにここ一週間、原村でも雪が断続的に降ってきた。そのおかげで、当方の木工工房建築は大幅に遅れている。26日に建前が終わっているはずが、、。未だ、必要な材木の加工作業を行っている。年がおしせまった大晦日、綺麗に晴れたので遅れを取りもどすべく、作業だ。


自動カンナで、地元産の唐松の表面を削り、同時に寸法を揃える作業だ。この自動カンナは、昨年、ヤフーオークションで落とした物。やっとお役に立てることができた。幅30cm長さ4メートルもの木材を順調にカンナがけをしてくれる。唐松はお隣りの町にある製材所から、軽トラで自ら運んできた。これらの作業、セルフビルドならではのこと。材料を自らの努力で揃えるのだ。業者に頼めば揃えてくれるが、お金で解決はすることは、セルフビルド精神に反する行為なのだ、と自己満足。


隣では、強力な力添えをしてくれる近所の大工さんが、丸ノコを上手に操って、アリツギというホゾ加工を施している。あっという間の鮮やかな作業だ。


ふと見ると、大工さんっちの愛犬テン君が、日向ぼっこをしている。気温は0度だけど、日当たりが良いのでとても気持ちの良い環境だ。なにやら犬のくせにチョット猫背だなと、変な感心をしてしまった。

2010年12月28日火曜日

餅つき

この時期あちこちで餅つきの声がかかる。今日はご近所の方から11時頃に来て、餅ついてその流れで昼ごはんを一緒にどう?と。ちょっと小ぶりの木の臼と自家製の杵でペッタン・ペッタン。

子供の頃、母親の実家で餅つきをした思い出はあるが、実際につき手になったのは、かなり大人になってからだ。横浜に住んでいた当時、自治会の餅つき大会。それに所属していたボーイスカウトの新年行事での経験だ。餅つきと言っても、実際は、その前半半分は、もちコネだ。いきなりついたら、ご飯粒が飛び散ってしまうことも承知していましたよ。何でも経験をしておくのは良いことだ。そこでの経験が生きて、今回もうまくつくことができたと思う。

良かったら、お鏡さんでも作ります?と、うれしい申し出をいただきました。ここでも経験が生きて、パン生地をこねる要領で丸めるとそれらしくなります。

明日も、別の場所で餅つきがあるとか。でも29日に餅つきをするのは、「くもち」つまり「苦をもつ」と言う語呂合わせで、演技が悪いと言う人もいるが、どうなんだろう。そしてその次の日も、、。楽しい田舎生活である。

2010年12月27日月曜日

木工工房建築

母屋の土台ができたのは、1年半も前のこと。(もうそんなになるのか、、、。) そのすぐ隣に、ついでに木工工房の土台も一緒に構築してもらった。一緒にやれば安く済むはず。でも、上物ができるのはいつのことやら、、、と思案に暮れていた、正直に言えば。

そんな我には、いつも必ず救いの神が現れるのです。近所の若い大工さんが、「いいですよ」と引き受けてくれた。それも仕事の合間を見ての設計や材料手配。「作業の主体は飽くまでセルフビルドを目指すあなたですよ」とこれまた、願ったり叶ったりの申し出。ほんとうにありがとうございますと言いたい。

さて、先日どっと材料が届いた。面倒な所は、全部材木工場でプレカットしてある。未経験者がボツボツ刻んでいたら、建てられるのはいつになるかわかりません。大工さんにコーチングのお世話をかけることになるし。でも、出来ることはなるべく自分でやりたいと、細かな刻みは自分で、丸ノコやノミをつかってやらしてもらっています。

勝手がわからず、隣で同様の作業をするその若手大工さんの半分のスピードしか出ないんです。おまけに建築部材ってやつは、やたら大きいので、その重量も半端じゃあない。体力があっと言う間に消耗。夕方にはぐったり。でも労働の充実感があります。

雪が降ってきたので、作業は遅れ気味。今年中に上棟ができるかどうか。空を睨んでいます。

2010年12月10日金曜日

ワリバシゴム銃

 薪ストーブでポカポカの室内、気がつくといろいろな虫が入ってくる。今晩も突然、ブーンと重厚な羽音とともに、指の先ほどの虫が飛んで来て頭上の電灯の傘にとまった。

んん~、何とかしなきゃ。そう言えば、2,3日前に輪ゴムを飛ばす、割りばし製のゴム銃を作った。これで仕留めよう。と、狙って発射。な、なんと、一発で命中じゃあありませんか。撃った本人もびっくり。


床に落ちたその虫、見るとカメムシだった。こいつ、下手にちょっかいを出すと一発かます「へひりむし」なのだ。独特な匂いがあたりに散らばり、ほんと迷惑な奴。薪に隠れているのだろうか。いつの間にか部屋に侵入くる。いつもは、見て見ぬふりか、そっと指でつまんで退室していただく。決して積極的に退治しなかった。


だけど、ゴム銃が実用となると話は別。こいつでハンティングだ。ゴム銃作成のホームページには「大日本ゴム銃猟友会」もあるように、これを趣味と実用に利用している人も私一人ではないらしい。木工技術を活かして銃の性能向上に励まなくちゃいけない。インターネットで見ると、連発銃や機関銃、バズーカなどなど。楽しい世界が広がっているのだ。

2010年12月6日月曜日

わらにょう

遅い稲刈りをしたのが約1か月前。残った藁を全部我が庭に運んで、わらにょうを作ることにしていた。先生となるお友達のお友達のお母さんが一度はご訪問いただいた。が、その日はあいにくの雨だった。また改めてということだったけど、なかなかメンバーのスケジュールが合わないできた。

先日、わらにょう作成の様子がブログで紹介されているのを発見。すぐ近くにある原村郷土館で一年前に講習があったらしい。これだけの情報があればなんとかなると、先生なしでやってみることした。

中心となる柱を建てる。3本の足で踏ん張る。ここまでは簡単。かつてキャンプでこの種の作業はよくやった。さてここからが問題だ。藁束を複数束ねて、柱にくくりつける。これで良いのかどうか。まずはやってみようと

胸の高さまで積んだところで全体を見渡すと、なんかとても違うような気分。不恰好だよね。表面が凸凹。ハサミで切りそろえたとしても、とてもスムーズになるような感じじゃない。でもとても疲れちゃったので、この日はこれにて終了。

さて、二日目。一度全部藁を下ろして積み直し。とりあえず全部の藁を積み終わった。表面はなめらかにはなったけど、これも最善とは言いがたい感じ。中心部分が縁より低く凹んでいる。これじゃ雨が中心に集まっちゃうじゃん。とは思うものの、やはり疲れちゃったので、この日もこれで終了。

そして本日三日目。 半分の藁を下ろして、積み始めた。が、どうも昨日と同じ結果になる予感。完成品を見学に行ってこよ、と原村郷土館にドライブ。5分で行ける距離だ。やはり実物を見るとよくわかる。写真を撮ったり、触ったりで、じっくり観察してきた。


その結果。なんとかそれらしくなりました。最後の雨除となる一番上の藁を乗せって、とんがり部分を紐でくくって完成。

でも、これで良いのかどうか。一年この形を保てばオッケーということだろう。