稲が発芽した。
苗半作(なえはんさく)という言葉があるらしい。米づくりは苗で半分決まる。丈夫でしっかりした苗ができれば、収穫は半分は約束されたようなもの。3月に種を蒔き、6月上旬の田植えまでの2ヶ月半が、米作りの半分なのだ。5月は特に大事な時期。とてもデリケートなお米の赤ちゃんをやさしく大切にお世話することが大切なのだ。
今、気をつけることは、ライバルと天敵。ライバルはつまり他の草。丁寧に引っこ抜いく。そして近すぎる距離にいる稲もライバルと言える。3~4cmの距離を保てるよう間引きもする。
天敵は、虫たち。ゴミムシ、ガムシ、そしてオケラだ。オケラは特に質が悪く、これにより苗代が全滅してしまうこともあるという。全ての種を土を掻き分け食べてしまうのだそうだ。
我が担当の苗床は無事天敵は居なかったが、お隣の苗床にオケラ君が居た。オケラが掘ったと思われるトンネルで表面がふんわり盛り上がっている。数箇所に1cm程度の穴の存在でそれば推定できる。それをあぶりだすには、ヌカを溶かした水を穴に注いでやる。するとオケラ君、息ができなくなって表面に上がってくるのだそうだ。正に狙い通り一匹のオケラ君が登場。生徒一同感動。
今の時期、稲たちは、米である種の養分で成長している。試しに発芽した苗を引き抜いてみると、まだ下にモミが付いている。3枚目の葉が成長しきるまではその養分で賄えるが、その後は外部から栄養を獲る必要が出てくる。それを狙って、米ぬかと油粕を苗代の補充が。今度の作業だ。
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