中学校のスキー教室(正式には自然教室というらしい)は、一日目は午後から、二日目終日、三日目午前中という日程で行う。中学1年生の生徒さんたちとは三日のお付き合いとなるわけだ。
まあ、生徒は千差万別いろいろなタイプがいて、ある意味興味深い、、、、、が、スキーレッスンを進めるにあたって実害が出てくるとそうとばかり言ってられない。
例えば、担当班のメンバーリストに「運動が苦手なグループ」とある。会ってみると8名の内3人がポッチャリタイプ。これはチョット肉体的に頑張らりゃないかんと予想。そしてそれは的中し、その3人揃いも揃って転んだら自分で立てない。持ち上げる時に「うんっとこしょ」と気合を入れないとね。他のメンバーも日頃運動不足なのか非力で股関節が硬い。なかなかボーゲンの形が身につかない。でも、他の班が上達して別のゲレンデに行っちゃった後の空っぽのゲレンデ。直滑降で思う存分滑って満足したね。
別のグループ。今度は音無しの構え。何を言っても反応が無い。分かったのか分からいないのか。楽しいのか辛いのか。表情不明。まあ、ニット帽を深くかぶりゴーグルをしていれば顔の表情は見えないけど、反応の言葉や態度が普通あるでしょ。それが微弱なので、チョット不気味。でも最後に、感想を一人一人聞けば、楽しかったとの反応だった。
そして、今回。身勝手な行動満載グループ。人の話を聞いてない。 止まる練習のはずが、ゲレンデを延々と滑って行ってしまう。振り向けば、雪の上で寝ている奴がいる。うまくいってもいかなくてもキャッキャと高笑い。「先生、早く滑りたい」「もう疲れた」「スキーが履けない」ほんと疲れるのはこっちだよ。「滑る時は先生が先頭ですよ」の言葉は届いたのかどうか。明日が怖い。
時々、神様は不公平と思う。すべての子がスポーツ万能で、素直で頭脳明晰にしてくれれば良いのに。そうはしないのか、できない神様側の事情があるのでしょう。
そんな子供たちとも、我々は三日も付き合えば、おさらばの立場。我慢もできよう。が、彼らと1年から3年の長きに渡って付き合っていく学校教師は、ほんと大変でご苦労な職業だと思う。感謝。
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