2010年11月15日月曜日

薪割り講習会

土曜日に村民の森で、薪割り講習会があった。今年から薪ストーブデビューの我が身としてはチェックしておきたい内容だ。

田舎住まい先輩のみなさんから聞くいろいろな実質的知識はほんとうにためになる。自分でなんとなくやっている作業も、これで良いのかどうか気になるところ。単に薪を作ることに限らず、それを作るための道具、チェーンソー、斧、薪の乾燥、そして薪ストーブのメンテナンスなど、経験に裏付けられた多くの知識を得られることとなった。

チェーンソーの使い方、
  • 2サイクル・エンジン始動は、チョークを閉じ、アクセル全開で始動すること。ブルブルと言ったら、チョークを戻す。燃料供給過剰になって、かぶってしまったら最後、誰も始動することはできません。半日待つか点火プラグの掃除をすることになる。手順の最初が大事。
  • 伐採時のキックバックに対する用心。チェーンソーの刃、前方上半分に物が当たると、刃がこちらに向かって跳ねてくる。これがキックバック。なるべくこの部分で切らないように。
  • チェーンの潤滑オイルが正常に送られているか確認が必須。ガソリンを入れたら、必ず潤滑オイルも満タンにすること。
  • チェーンの刃を研ぐこと。チェーンの素材である鉄はブレード全体の柔軟性を保つため、軟らかいものにしてある。石に少しでも当たろうものなら、すぐに切れなくなる。現地でもヤスリで研げるようになってください。定期的にお店の研ぎサービスも利用すると良い。年に2回ぐらい、展示会などで無料研磨サービスをしているとことがある。それを利用したい。
斧による薪割り
  • 斧の振り下ろし時、薪に当たる直前で力を抜くこと
  • 空振りや、かすった場合に備えよ。足元に切っ先が届かないよう。
  • 狙い箇所、半分に割るのではなく、横3分の一を部分を狙う
  • 一刀で割れなかった場合は、クサビの利用せよ
  • 玉切りにして、1~2週間おくと乾燥して、ひび割れが生じる。その時点で薪割りをすると楽チン
  • 玉切りのまま長く保管すると薪が硬くなり、割りにくくなる。半分でも良いから割っておくと乾燥が早く進む
薪自体について
  • 薪は伐採後、1年から2年乾燥させないとダメ。生乾きだと、ヤニが出て、煙突を汚す
  • 上等な薪ストーブは広葉樹だけを使えと言われるが、針葉樹でもほとんどの場合OK。ダメだという理由は、ヤニが出やすいことと、針葉樹は燃え易いためである。ストーブ内部が高温になり易く、煙突にこびり付いたススやヤニで異常燃焼になる可能性がある。また、高級ストーブは鋳物製なので、温度ストレスによりひび割れの可能性も高いのだ。だけど、これらを知って、300度までの温度設定でチャンと使えば問題ない
  • 八ヶ岳周辺は、唐松を代表とする針葉樹が主な樹木。これを利用することが地産地消。他の地から広葉樹を運搬することは無駄。みんなで針葉樹を利用しましょう
  • 乾燥は、野積みで良い。薪置き場に屋根をつける派の先輩。つけない派の先輩の2派がいた
薪ストーブの保守
  • 燃えカスの灰は、とても重要な保温材。薪燃焼の助けになる。灰の掃除はなるべくしない方が良い
  • 煙突の掃除は、経験者によりバラバラで、年一度から三度ぐらいか。燃やす薪の種類、ストーブのタイプ、煙突の形状など多様な条件があるので一概に言えないのだ。
  • 薪ストーブの窓ガラスはススで汚れるのだけれど、ストーブ店で購入するガラスクリーナも良いとは思う。だけど、それより日常的に新聞紙で拭けばほとんどは取れる。こびり付いたヤニでも、湿らした布に灰をつけて擦れば良く落ちる
  • スズメが煙突から入ってきて困る。何とかならないか。春から夏にかけて子育ての時期。この頃に入ってくる可能性が高い。スズメは垂直方向には飛べないので、侵入しないようにすることが重要。ストーブを利用しない間は煙突にカバーをかけることが有効。
わずか2時間の講習会だったけど、得た知識は多量でした。そして参加料無料。ただ感謝!

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