御柱の二日目。山場となる山落しがある日だ。どうも前の御柱が一時間以上遅れているよう。山落しの現場に到着すると、前がまだ落ちていない。裏から落とすところを見ることにした。
マイクで後1メートル前に!、と声が掛かる。あと50センチ!、あと78センチ!、と随分細かい。そうしているうちにズルズルと柱が自ら意思を持っているように動き出し。あっという間に山を越えていった。歓声があがり観客の興奮が最高潮に。どうやらうまく行った様だ。
一時間ほどの昼休みの後、いよいよ我々の前宮2の御柱の番だ。午後1時に曳行再開。御柱の前と後にⅤ字に立ててある柱は、メドデコと呼ぶ。これに若者が乗って曳航の景気づけをする。実は予備のメドデコが用意されていて、場面場面によって付替えをするのだ。山落しでは、一番長い12人仕様が使われるとか。前メドに左右合わせて24人が乗る。やはり見せ場をより豪華に勇壮にしたいとの思いだろう。
でも準備が大変なのです。坂の下で今か今かと待っていても実はなかなか出てこない。木遣り衆が鳴きラッパ隊がパッパカパッパカ鳴らすのだけど、まだ出てこない。正直ちょっと飽きてきたなあ思った頃、引き綱が動きメドデコが現れてきた。24人乗った立派な奴だ。メドデコ衆が取替えを必死にやったんでしょう。これが倒れず真っ直ぐになったまま山落しができれば大成功だ。
その時が来た。先の御柱とは異なり微調整がないまま、ドドっと大きな柱が滑ってきた。斜度が緩くなったところでドンっと止まる。真っ直ぐきれいな山落しだ。会場に安堵のため息が流れた。良かった。
ところで、御柱の下は車輪がついているわけではなくて、直に道路に面している。それをズルズル引きずるのだ。10トンものを人の力で引きずるとは、合理的じゃないとも思うけど、それが伝統なんだから文句は付けられれません。ただ、そのおかげで引きずった後、木材が削れて道路のへばり付いちゃう。それをチャンと掃除する考慮も各御柱ごとにあることが何かうれしい感じ。トラックの後に設置されたブラシに思わずニッコリです。
4 件のコメント:
おつかれさまでした。こちらの本宮三も無事にお屋敷に到着しました。前宮二の柱の川越は予定より遅れてしまいましたね。でも暖かくていい天気でよかったですね。
セイヤセイヤで、楽しいお祭りですね。
間もなく、全部の御柱が山出しを終えるようですね。最後の前宮4の川越しは暗くなっちゃうかも。川の冷たさが増します。頑張って欲しい。
我が家の設計士さんの事前裏情報によると、遅れを当初から狙っていたらしい。予定では前宮2は川越しが二日目の夕方だった。でも、それじゃあ二日間でお祭りが終わっちゃうので、ダメらしい。それに夕方の川越しはイヤだ。午前中の暖かい時間帯にやりたいと、、。思惑通り行ったらしい。これも良かったね。
ご無沙汰です。横浜でもTVで10日の御柱祭の生中継をやっていました。なかなか勇壮で、きれいに御柱が落ちてました。
生で観るともっと迫力があるのでしょう。
家の方もだいぶ完成に近ずきつつあるようで、ご夫婦 体に気をつけて、急がずマイペースにて進めてください
アウトドアさん、
5月にも里曳きがありますよ。お祭りは見るよりやった方がやはりおもしろい。良かったら参加しに来ませんか。
家は亀の歩みですが、進んでますよ。ご支援ありがとうございます。
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