2014年8月15日金曜日

喪失感

帰郷はお盆のためではなかった。母親が心不全で突然他界した。享年86歳。10年前に認知症を発症し、ここ2年は施設にお世話になっていた。面会に行ったが、ほとんど母は無反応だった。残念だけど年取った息子の顔も認知できない様子だった。1歳になったひ孫を連れていた時に、ニッコリして手を伸ばしてきた光景は忘れられない。そんなに遠くない時期に別れがくるとの覚悟はしていた。


とは言っても、実際にその日を向かえてみると、喪失感は否めない。通夜葬式とあわただしく三日間を過ごして帰ってきた。

内輪に向けての兄の最後の挨拶「母親の思い出は2つ。いっぱい殴られたことと、おんぶされたその背中です」と。兄は敢えて強く殴られたと言った。

確かに頻繁に叩かれたけど、殴られた感じではない。それに自分には背中の思い出もない。次男である自分の思い出とは違っていることに意外な感じがした。3歳違いの兄弟で、母親との関係に違いがあったのだろうか?と考えている。

2 件のコメント:

アウトドア さんのコメント...

お悔やみ申し上げます。私の母も今年6月に97歳で静かに旅立ちました。
60歳すぎまで親がいてくれたのは、幸せなことかと思います。
妻もそうですが機会があれば、何かにつけていつまでも思い出してあげるのが、先に逝った人へのご供養になるかと思いますし、また残されたもののつとめかと思います。

Rural Planner さんのコメント...

アウトドアさん、
お心遣い、感謝です。

何歳になっても親は親。その存在がありがたかった。

思い出すことが供養に、、、、そのとおりですね。ありがとうございます。