2011年8月20日土曜日

計算尺

お盆に帰省した際に、計算尺を発見した。大学時代に購入したものだ。確か計算尺持ち込みのテストがあって、これで計算して解答したような記憶がある。

ところが、今は掛け算をする方法も分からない状態。

当時、検定試験もあったような。そろばんの級と同じような感じで、計算尺を使ってかけ算やわり算をして、一定の点をとれば、あなたは何級と認定してくれる。友人の中にはこれに挑戦する人もいたけど、自分はそんな意欲なし。 100パーセント付け焼刃。やはり自分のものにならなかった。


そもそも、計算尺ってやつはアナログちっくと言うか、人間的というか、キッチリ答えを出してくれない。だいたいなのだ。得られる答え(有効桁数)は3桁か4桁がいいところ。そしてケタ取りは、人間が考えなければならない。

例えば、1234 x 5678 を計算するとする。今なら電卓で、 7006652と一発だ。けど、計算尺は1234の一のケタ「4」の指定が怪しくなる、5678の「8」だって、かなりいいかげん。尺上の目盛りで、これらの数値を指定するわけなのだから、老眼の目にとっては尚更だ。

得られる答えも、7に近いところのようだけどねぇ、、、、。とても4桁目が6とは確信できません。写真で見てのとおり。目盛りが読めるでしょうか。 

それに、7十万なのか、7百万なのか。4桁同士の計算だから、答えは7桁か8桁だよね、、っと自分で予想をしておかなくてはいけない。

そんな制約というか、技を習得すれば、そこそこ便利なツールだ。三角関数やべき乗の計算もできるしねぇ。でも当時登場して、瞬く間に安くなった電卓には太刀打ちできず、市場から姿を消しちゃった。

我々が最後の計算尺を習った世代か? 実社会では使った経験なし。ということで、40年間、我が計算尺は実家で静かに眠っていました。

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