手順を踏むと、上から以下のような層になった苗代が出来上がる。
- 不織布(保温と鳥よけのための白い布)
- もみ殻燻炭(3月に燻して炭化したもみ殻)
- 土(3月に取り置いて乾燥させておいた土。大豆一個分の厚さ)
- 種(2月に稲穂から採って、選別しておいた種)
- 元々の田んぼの土
いろいろ意外なことがある。
まず、種を蒔いたらその間隔が2~3cmぐらいに丁寧に並べること。かつて一粒一粒並べて行った生徒さんもいたと言う。
土をかけたら、しっかりクワで土を押さえること。かなりしっかりだ。これにより浸透圧により下から水分が上がってくるという。
発芽するには、積算温度が100度を超えるを超えることが必要なのだそうだ。一日の平均温度が10度とすると10日間続く必要がある。現代農業では、種を温水に沈めてそれを促進する手法をとることもあるとか。
こちら自然農の田んぼでは経験上、14~20日ぐらいで発芽する。そしたら平掛けした不織布をアーチ上に建てる作業とすることになる。5月の始め頃になるだろう。